ぎりぎりで、上野国立博物館に京都五山、禅の展示会を見てきた。
毛越寺で見た彼岸世界をあらわす仏像を中心とした表現と違って、 新しく中国からきた禅は、修業を通して人々の心の中の仏性を発見することを目指すので、 師となる僧侶の像、羅漢像、釈迦の弟子の像を多く描いたり、彫刻したりした。 写実的、リアルな表情から精神性が伝わってくる。 やさしく包んでくれる菩薩像とは違って、敬意を持ちながらも、交流できそうな像だった。 とくに早期の僧侶像には、哀愁が漂う方が多い、身近な人間を想像させられる。 ある僧侶の像をじっと見ると、ある小児科のお医者さんのことが浮かんできた。 この先生は、患者が多いわりに、医院はかなり質素。よく割引するからでしょうか。 出してくれる薬はいつも同じだが、病状の進展についての予測はいつも的中される。 「病気はクスリで治るもんじゃないよ」。だから、先生がいつも同じクスリだねと思った記憶がある。「MI先生は、共産党かもしれないね」と思ったこともある。 なんでこんなに似ているのか、不思議に思う。 仏性ってなんだろう。
by nschinese
| 2007-08-27 17:05
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