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辞書を引くときは慎重に!

先週、電子辞書を買い換えました。
娘と一緒に使いたいから、中国語と英語の発音、大辞林が付いているcanon wordtank V903を選びました。おまけに広東語、台湾語、上海語の日常会話の発音機能もあり、感動しました!

昨日の夜、辞書について広東語の発音を練習(?)したら、「なんで中国人が中国語を練習するの?」と言われちゃいました。
本教室に広東語が話せる人はいつも2、3人います。広東料理屋で飲み会をするとき、学生が店員さんと広東語で会話するのに、中国人のぼくが分からなかったことに悔しい!

さて、恥ずかしながら、ぼくはかなり怠け者で、日本語を勉強したときに、辞書をそれほど引かなかったです。むしろ、中国語を教え、翻訳の仕事を始めてから、よく引くようになりました。

よく分かっている日本語をどうやって中国語に訳すかを知りたいために辞書を引きます。
大変参考にはなりますが、対訳語をそのまま使うのは、2割もないです。
つまり、こういう風にも訳せるんだと分かって、そこからイメージを膨らませて、文脈にそった訳語を探します。
なので、授業中も引きます。もちろん学生も引きます。
辞書にある解釈は、多くの解釈の中の一つにすぎないので、もっと文脈にそった訳し方を学べるからこそ授業に出る価値があります。

我田引水の話になって恐縮ですが、これから本題に入ります。

昨日、論文を翻訳したとき、この新しい辞書を引いて意味を確かめていました。ある言葉をみて見覚えがあるように思いました。辞書って似たりするのも普通なんだからと思いながらも、それでも…

それで初めて辞書を名前を確認しました(いかに買い物がいい加減だ!反省)。あれ、ぼくが参加した講談社の「日中辞典」ではありませんか?!

それは大学院生時代のときの仕事でした。おまけに、一つ逸話(?)があります。

「えっち」という言葉が出てきて、どう翻訳するか、ちょっと悩みました。手元にある80年代に中国で出版された辞書を引いて、説明に笑っちゃいました。「変態」だそうです! たしかにHの語源でしょうね。

しかたなく、「好色」と「下流」で「えっちだね」という形容詞の用法を訳しましたが、動詞的な用法をつけませんでせいた。電子辞書になっても、そのままで動詞的用法がありません。

やはり、辞書を使う時は、慎重に文脈を考えてください!
by nschinese | 2009-02-28 10:21
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