今週はワクワクして過ごしそうだ。
一つは、翻訳している、A4で100ページ近くの大型研究プロジェクト紹介が今週末に入稿し、本になるのを楽しみにしています。 もう一つは去年から取り込んできた中国語の文法書も、長いトンネルをくぐって、重要な部分をおさえて、半分弱出来上がったので、来週出版社の方と会う約束しました。 自由に書かせてもらい、そして辛抱強く待ってくれている出版社にもとても感激しています。普通は私のような人は本は出せるが、会話本や「らくらく中国語を勉強する方法」みたいな本だけ頼まれる。今回は非常に理解のある方で、ただ「一番個性のある本を書いてください」、「いままで教えてきた話を書いてください」と言ってくださいました。 レッスンで面と向かって説明するのと、本になるのとやはり違う。レッスンの場合は、生徒さんを騙すことができる。たとえば、初級者には「形容詞の前に「是」を入れてはいけない」と教えるが、一定のレベルになると、じつはそれはウソでした。「是」を入れてもいいの、その時「是」の意味は「たしかに」だ。といった感じです。しかし本になると、「形容詞の前に「是」を入れてはいけない」だけ書くと、問題がある。 他の仕事もいろいろ入って、それよりも自分の構想を数回もやり直して、やっと自分の中で整理できた。基本的には1年ぐらい勉強してきた人を対象に、中国語の構造を説明する本にしたい。三つの文型や四つの視点(主題・動作主、存在するもの・場)によって中国語の文型をまとめる。そして「了」を変化だけにまとめて説明していこう。 じつは、私は文法用語を振り回すのが好きではない。常識の観点から視点の差、感情の差、ニュアンスなどの話が好きである。書いているとき、学部生時代の物理書や大学院時代の哲学書を思い出す。 物理は私たちに複雑な世界には簡単なルールがあることを教えてくれた。偉大な物理学者は簡単な数式にいつも「美しい」と感心する。哲学はじつはいまの生活を違う視点で見てみようと、私たちに教えてくれる。 自分がわかってきたことは、従来の文法書によるものも多いが、もっと多くのは、教えている過程の中で得たもの、熱心に耳を傾けて、議論してくれている学生、彼らが作った文など。だから、書いているうちに本当に多くの方を思い出した。 いろいろな思い出を込めて仕事をしていく、結果が出そうなとき、誰でもワクワクするよね。
by nschinese
| 2006-04-17 09:00
| できごと
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語林中国語教室と翻訳工房
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