人になにかをうやってもらうとき、あなたは「すみません」と「ありがとう」のどちらで応えるのですか。もちろん、「すみません、ありがとうございます」派もあるのでしょう。
初心者レッスンで、このような話が話題に上った。中国人の多くが日本語で話しても、「ありがとう」派で、日本人が中国に行くと、むしろ「対不起」を濫用し、「謝謝」のほうがいいよと、よく直されるそうだ。 そのクラスには日本語が上手なドイツ人がいる。彼の見解はこうである。ドイツ人の感覚は、中国人と同じだ。でも、日本語が達者の彼にお茶を注いであげるとき、かえってくる言葉は、「すみません」または中国語の「謝謝」。ちなみにその問題を考えながら、娘の保育園に行ったとき、ほかの親が園庭の門をあげてくれて、自分の口から滑り出した言葉は、「すみません、ありがとうございました。」 数年前、中国語を教え始めた頃は、よくこう説明する。「すみません」という言葉は、「感謝」という意味でしたら、「謝謝」と言い、自分が間違ったという意味でしたら、「対不起」と言うべきだ。 でも、なぜ自分は「すみません」と「ありがとう」を両方言うのか。 そのとき、すみませんが表現したのは、他人にドアを開けてもらうことで、人に迷惑をかけたこと、その自分が悪かったことです。ありがとうは感謝の意を表すことです。 人に迷惑をかけないように、すこしでもかけたら、すぐ他人に示そうとするやり方は、長年の生活経験から身につけたなと言える。 ただし、人に迷惑をかけないように気にしすぎると、裏返せば人との積極的な関わりを避けようということにもなるから、ほどほどにしといた方がいいかもしれません。
by nschinese
| 2006-11-16 00:06
| できごと
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